こんな設計を心がけています:
家を建てるというのは人生に一度あるかないかという大事業です。家族全員が集まり、ああでもないこうでもないと話し合いが続くことでしょう。
その際、共通にして最大の関心事は「間取り」をどうするかということだと思います。
間取り、すなわち「間」を「取る」というのは、他者との関係を考えながら、空間的、心理的な距離を保つということです。
家族同士であっても、この「間」がうまくとれないと、様々なストレスが生じます。かといって、単純に距離を置けばいいというものでもありません。
さらには周囲の環境、隣家との「間」の問題もあります。人間が現代社会で生活するには、多くの関係をうまく保っていかなければなりません。その関係を円滑にしていくための「間」を考えることは、ひいては人間社会と自然環境との融合と棲み分けという、より大きなテーマの「間」を考えることにもつながるでしょう。
建築家の役割とは、そうした「間」の考え方を、具体的な形で提案し、みなさまの人生がストレスのない、豊かなものになるよう、お手伝いすることだと考えています。